自転車の鍵を無くしてしまった際には、焦る気持ちを抑えて冷静に対処することが重要なポイントとなります。

この記事では、自転車の鍵を無くしてしまったときの正しい対処法について詳しく解説！交番・自転車屋・鍵屋それぞれに開錠を依頼するメリットと費用相場、おすすめの予防策などをご紹介します。

普段から自転車によく乗っている方や、よく持ち物を無くしてしまうという方は必見です！

自転車の鍵をなくした際の正しい対処法

「鞄やポケットに入れていたはずの自転車の鍵をなくしてしまった！」

「自転車の鍵が見つからない！どこにしまったか分からない…」

駐輪場や外出先で自転車の鍵を無くしたと判明したら、どう対処していいのかわからず焦ってしまいがち。しかし、そんなときこそ、慌てず落ち着いて行動することが大切です。

自転車の鍵をなくした際には、次の順番で対処しましょう。

身の回りをチェックする

まずは落ち着いて、身の回りの品をもう一度チェックしてみましょう。人間だれしも焦っている状態だと、見つかるもの見つけられないものです。

また、既に一度探した場所でも、あらためて探してみると探し物が見つかったりすることもあります。焦る気持ちをグッと堪えて、ポケットやバッグの中を再度探してみましょう。

＜こんなところに鍵が入っている場合も！＞

■上着の胸ポケット・腰ポケット・内ポケット

■洋服(パンツやスカート、ワンピース)のポケット

■バッグの中・サイドポケット・内ポケット

■買い物袋・エコバッグの中

■財布の中(小銭入れ・札入れ・カードポケット)

■書類の隙間　　　　　　　　　　　　　　　　　　…etc

心当たりのある場所に連絡してみる

今日の過ごし方を思い出して、心当たりのある場所に電話で問い合わせてみましょう。もしかすると立ち寄った店舗や商業施設などのインフォメーションセンターで、落ちていた鍵を預かっていてくれているかもしれません。

普段通っていない場所に立ち寄った際には、スマートフォンやレシートを活用すれば電話番号が調べられます。

なお、問い合わせる際には、鍵の特徴や利用した時間などを伝えればスムーズに受け渡しできます。問い合わせた際に見つからなくても、「もし見つかったら連絡してください」と電話番号を伝えておくのも効果的です。

スペアキーを使う

スペアキーがあり、自転車の置いている場所から家までそれほど遠くない場合にはスペアキーを使うのが便利です。徒歩もしくはタクシーや電車に乗って一度帰宅したり、家にいる家族に頼んでスペアキーを持ってきてもらえれば鍵を壊さずに済みます。

錠の取り壊しを依頼する(交番・自転車屋・鍵屋)

スペアキーが無い場合には、鍵の取り壊しを依頼するしかありません。

鍵の取り壊しを依頼できるのは、以下の場所で対応が可能です。

・交番、警察署

・自転車屋

・鍵屋

それぞれ可能な対応や費用は異なりますが、鍵の取り壊しには原則免許証や保険証といった身分証明書の提示が必要です。自転車は防犯登録が1994年に義務化されてから、所有者本人であると確認できないと対応してもらえませんので注意しましょう。

なお、依頼先によって対応できる範囲や必要となる費用は異なります。

例えば、交番や警察署は鍵を無料で壊してくれますが、新しい鍵の取り付け等は別途手配が必要です。また、交番や警察署では身分証明書と自転車の防犯登録番号と照らし合わせてから作業を行うため、もし自分ではなく他人の自転車の場合には、本人確認ができず作業するまでに時間がかかってしまいます。

一方、自転車屋や鍵屋さんでは費用がかかりますが、鍵の破壊と取り付けをセットで依頼できます。業者によっては鍵の破壊と取り付けをセットでお願いすると、取り壊し作業が無料になることもあるので依頼前に確認してみましょう。

それぞれのメリットや費用相場は次の項目で解説しますので、参考にしてみてくださいね。

1-4.自分で道具を使って鍵を壊す

自転車の鍵の種類にもよりますが、自分でペンチやワイヤーカッター、安全ピンなどの道具を使って鍵を壊すことも可能です。

ただし、作業する際には自転車に防犯登録のステッカーが貼ってあるかどうかチェックするようにしましょう。

いくら自分名義の自転車でも、道具を使って無理やり鍵を壊そうとしていると、周りにいる人から窃盗犯だと疑われてしまう可能性があります。もしも警察に通報されてしまった際に自分名義の自転車であることが証明できなければ、最悪捕まってしまうケースや、その場で警察官から説明を求められることもあります。

そのため、道具を使って自身で鍵を壊す際には、自分名義の自転車であることを説明できるよう、自転車に防犯登録のステッカーが付いているかどうかや、身分証明書を所持しているか事前に確認が必要です。

【解決方法①】交番や警察署に持ち込むメリット・費用相場

前項でもご紹介したように、自転車の鍵の取り壊しを依頼できるのは交番・自転車屋・鍵屋さんのいずれかです。

ここからは、交番・自転車屋・鍵屋さんのメリットと費用相場をご紹介していきます。

まずご紹介するのは、交番や警察署に自転車を持ち込むメリットと費用相場について。

一般的に、交番や警察署へ鍵が開けられなくなった自転車を持ち込めば、防犯性の高いつくりの鍵でなければ【無料】で取り壊してくれます。

ただし、前述したように交番や警察署では身分証明書と自転車の防犯登録番号と照らし合わせてから作業を行います。もし他人名義の自転車である場合には、誰から譲ってもらったのかなどを説明しなければなりません。

一方、デメリットとして挙げられるのは新しい鍵の取り付けまでは対処してもらえないこと。交番や警察署では取り壊し費用がかかりませんが、鍵の交換まではしてもらえないと覚えておきましょう。

そのため、鍵を取り壊した後には別途自転車屋や鍵屋さんに立ち寄るか、ネット通販などで新しい鍵を購入して自分で取り付ける必要があります。

【解決方法②】自転車屋に依頼するメリット・費用相場

続いて、自転車屋に鍵の取り壊しを依頼するメリットと費用相場をご紹介します。

自転車屋で鍵の取り壊しを依頼する際にかかる費用は【2,000円程度】。ただし、鍵の取り壊しだけでなく、新しい鍵の取り付けをセットで依頼すれば破壊費用の方を無料してくれるケースが多いです。

自転車を専門的に扱っている店舗のため、開錠が難しいU字ロックタイプのスペアキーを取り寄せたり、防犯登録の更新時期をチェックできるのも嬉しいポイント。その場で取り壊しから新しい鍵の取り付け、防犯登録の確認まで一連の作業を任せられるのが、自転車屋に依頼するメリットといえるでしょう。

なお、自転車屋によっては“出張サービス”を行っている場合もあります。出張サービスを利用すれば自転車屋のスタッフが自転車のある場所へ来て、作業してもらうことが可能です。

別途出張費用がかかりますが、自分で自転車を移動させる手間がかかりません。

出張費用は店舗により異なりますが、大体【500円～1,000円】程度。自転車を購入した店舗や保険に加入していれば無料となる場合もありますので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

【解決方法③】鍵屋さんに依頼するメリット・費用相場

鍵屋さんでは、家や車だけでなく、自転車の開錠や取り付けにも対応してくれます。

鍵屋さんに取り壊しを依頼する際にかかる費用は【5,000～1万円程度】。こちらは原則出張費込みの価格で、店舗へ持ち込める場合は多少変動します。

自転車屋と比べて少し値段は張りますが、鍵屋さんに依頼するメリットはできるだけ鍵を壊さないように作業を検討してもらえること。鍵屋さんは開錠のプロのため、シリンダーキーなどといった一般的によくある形の鍵であれば、壊さないで開けてくれます。

鍵を壊さずに開錠してもらえれば、新しい鍵を購入する必要がありません。自宅にスペアキーがあればそのまま自転車の鍵を使うことができます。

また、鍵の種類によってはスペアキーの作成までお願いすることが可能です。業者や鍵の種類によっては元鍵がない状態でもスペアキーを作成してもらえます。

電動アシスト自転車の場合

なお、電動アシスト自転車の場合、開錠を依頼できるのは自転車屋か鍵屋さんのどちらかになります。

電動アシスト自転車は、バッテリーと後輪の鍵が併用になっているつくり。1つ鍵を無くしてしまうとバッテリーも動かせなくなりますし、後輪のロックも外せなくなります。

交番や警察署では後輪のロックを壊すことができても、バッテリーが使えなければ電動アシスト自転車は動きません。バッテリーがある分、重量もあるため持ち運ぶのも難しい状態となります。

そのため、電動アシスト自転車の鍵を無くしてしまった際には、バッテリーと後輪の鍵を共に変えなければなりません。

種類にもよりますが、電動アシスト自転車の鍵はディンプルキーが使用されていることが多いです。ディンプルキーは小さなくぼみがある複雑な形状のため、鍵屋さんに依頼するか、自転車屋に問い合わせて純正キーをメーカーから取り寄せる必要があります。

おすすめの予防策4選

最後に、自転車の鍵を無くす前に講じておきたい予防策を4つご紹介します。

普段から落とし物や忘れ物が多い方は必見です！

キーホルダーやキーケースを利用する

一番手軽にできる予防策は、鍵を無くさないようにキーホルダーやキーケースを利用することです。

キーホルダーが付いていれば鍵を探しやすくなりますし、キーケースに自転車以外の鍵も数本まとめておけば管理しやすくなります。紛失した際も「赤いマスコットのキーホルダーが付いている鍵」「黒の革製のキーケースに入っている」などと特徴を伝えやすいでしょう。

なお、キーホルダーは音の出るもの(鈴など)や、モチーフが大きいものを選ぶのがおすすめです。バッグや上着のポケットに入れても探しやすいですし、もし落としてしまった時にも気付きやすくなります。

紛失防止タグを活用する

自転車の鍵を何度も無くした経験がある方は、紛失防止タグを活用しましょう。

紛失防止タグとは、鍵や財布などに取り付けおくと位置を簡単に特定できる小型のデバイスです。アプリと連動させれば、音を鳴らしたり通知を発するなどしてタグの付いているものの位置を知らせてくれます。また、GPS機能が搭載されているものは位置情報を取得して、地図アプリ上に落とした場所を表示することも可能です。

よく自転車の鍵を落としてしまうという方や、鍵を無くしがちな方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか？

スペアキーを用意しておく

自転車のスペアキーがない場合は、保険としてあらかじめスペアキーを用意しておくのも予防策の１つです。

いつも持ち歩いている財布やバッグにスペアキーを入れておけば、いざというときに役立ちます。

6-4.持ち歩き不要な鍵に交換する

自転車の鍵を、持ち歩きが不要なタイプに交換するのもおすすめです。

番号を合わせるだけで開錠できる“ダイヤル式”などに変更すれば、鍵を持ち歩かずに済みます。

また、最近ではセキュリティに優れた“指紋認証タイプ”や、スマートフォンを使って鍵の開閉ができる“スマートロックタイプ”の鍵もあります。

持ち物を無くしやすいという方は、ぜひこちらもチェックしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

ご紹介したように、自転車の鍵を無くした際には様々な解決法があります。

警察・自転車屋・鍵屋さんと3つの選択肢がありますが、依頼するメリットやデメリットは様々。例えば、警察なら無料で鍵を取り壊してもらえますが新しい鍵の取り付けまでは対応してもらえません。

その点、自転車や鍵屋さんであれば有料での対応となりますが、新しい鍵の取り付けまで行ってくれたり、出張サービスを利用すれば現場まで赴いてくれます。また、鍵屋さんは値段は張るものの、自転車の鍵を取り壊さないよう作業内容を検討してもらえるのもメリットの1つです。

自転車の鍵を無くしてしまい開錠を依頼する際には、それぞれのメリットやデメリットを理解した上で、依頼する先を決めましょう。

また、自転車の鍵を無くさないようにあらかじめ予防策を講じておくのもおすすめです。ぜひこの記事を参考にして、予防策を講じてみてくださいね。