門扉とは、敷地や建物の境界線に設置される扉のことを指します。一般的に戸建て住宅やビルの入り口などで使用され、外部からの侵入を制限したり、不法侵入を防止したりなど、セキュリティ機能を備えたものが多いです。

ただ、近年は「オープン外構」と呼ばれる、敷地を塀やフェンスなどで囲わずに開放的なデザインにする外構スタイルが人気になっています。そのため、「門扉は防犯的に本当に必要？」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか？

そこで本記事では、門扉は防犯に効果があるのか、門扉の種類やメリット・デメリットについて解説します。防犯の観点から、自宅に門扉を設置するべきかどうか検討されている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

門扉は防犯に効果がある？

門扉とは、敷地や建物の境界線に設置される扉のことです。自宅の目の前に設置しているので、住まいの第一印象を決める重要な要素となります。外観を重視したい人にとってはこだわりたいポイントの1つとなるかもしれませんが、門扉の役割はそれだけではありません。

門扉は敷地や建物の境界線に設置されるため、防犯性の向上にもつながります。境界を明確にすることで、侵入を企んでいる不審者に「入りにくそう」という心理的な抵抗感を与えることができます。また、種類によっては高さのあるものや施錠タイプのものもあるので、防犯性をさらに強化できるでしょう。

関連記事▼

空き巣の対策方法を徹底解説！狙われやすい家の特徴もあわせて紹介

代表的な門扉の種類

門扉には大きく分けて以下の5種類があります。

①両開き戸

②片開き戸

③引き戸

④アコーディオン門扉

⑤跳ね上げ式門扉

それぞれ詳しく解説します。

両開き戸

両開き戸は、2枚の扉によって作られている門扉です。左右どちらでも開閉可能です。通常は片方の扉だけを使用しますが、大きな荷物を運ぶ場合には両方の扉を開けて広いスペースを確保できます。

片開き戸に比べると費用は高くなりますが、スタンダードなタイプで人気が高いです。

片開き戸

片開き戸は、名前の通り1枚の門によって作られている門扉です。右か左かどちらか片方に向かって開きます。一般的には勝手口として使用されることが多く、狭いスペースにも取り付け可能な利点があります。

比較的安く設置ができるので、費用を抑えたい方におすすめです。

引き戸

引き戸は、板状の門扉をスライドさせるタイプの門扉です。以前は折りたたみ式の引き戸が主流でしたが、最近ではスライドドアタイプが増え、デザインの選択肢も増えています。

価格はやや高めですが、使い勝手の良い門扉として注目されています。

ただ、急な傾斜、砂利、凹凸などの条件下では設置不可能なケースも多いです。

アコーディオン門扉

アコーディオン門扉は、名前の由来どおり楽器のアコーディオンのように伸縮する機能を持つ門扉です。横へ伸縮することで開閉するので、それほどスペースがなくても取り付けられます。ガレージに設置されるケースも多いです。

ただ、網目から透けて見えるため、プライバシー保護目的としては向いていません。

跳ね上げ式門扉

跳ね上げ式門扉は、駐車場などのスペースに設置されることが多く、開閉時に扉を上下させます。内外・左右へのスペースがあまり必要ない点が人気で、全体的な見た目もスッキリします。

門扉を設置する防犯上のメリット

先ほども触れましたが、門扉には防犯性能を高める役割もあります。ここからは門扉を設置する防犯上のメリットを4つ紹介します。

①不審者の侵入を防止できる

②車両の盗難や車上荒らしも防止できる

③プライバシーの保護につながる

④飛び出し事故を防げる

不審者の侵入を防止できる

門扉を設置することで、不審者の侵入を防止することにつながります。設置することで敷地の境界線が明確になり、侵入を企んでいる不審者に「入りにくそう」という心理的な抵抗感を与えられます。また、住宅内への侵入防止だけでなく、玄関先に置いてある自転車などが盗まれる危険性も減らせるでしょう。

車両の盗難や車上荒らしも防止できる

敷地内の駐車場と道路の境界線に門扉を設置すれば、車両の盗難や車上荒らしも防止できます。

戸建ての家の被害において、車両の盗難や車上荒らしは意外と多いものです。家の中にある鍵を利用して鍵穴を使わずにリモコン機能でロックを解除できる「リレーアタック」という手法を使って、犯行を進められてしまいます。

しかし、門扉を設置していれば侵入までのハードルが加わるうえに、車両の盗難も実行しにくくなるため、犯行の抑止効果が期待できるでしょう。

プライバシーの保護につながる

門扉の設置によって、ガレージや庭、住宅内などの様子が外から丸見えになるのを防ぐことが可能です。そのため、家族のプライバシー保護につながるでしょう。

空き巣犯や窃盗犯は、犯行をおこなう前にターゲットにする家を下見していることもあります。中が確認しにくい家は犯行をおこないやすいか・おこないにくいかの判断ができず、ターゲットにされにくくなるでしょう。

ただ、見通しの悪いデザインの門扉は、家族のプライバシーを守れる反面、空き巣にとって身を隠すのに好都合な場所になるおそれもあるので注意が必要です。

飛び出し事故を防げる

防犯上のメリットとは少し違うかもしれませんが、門扉の設置は安全性の強化にもつながります。玄関から駆け出した子どもやペットも門扉があることで一度立ち止まることが必要になり、道路への急な飛び出しを回避できます。

自宅の前が交通量の多い道路に面しているのであれば、安全性の向上を目的に門扉を設置するのがおすすめです。

門扉のデメリット

防犯上のメリットが大きい門扉ですが、設置にはいくつかデメリットもあります。デメリットも理解したうえで、設置を検討しましょう。

①設置スペースが必要になる

②設置や修理のコストが発生する

設置スペースが必要になる

門扉を設置する場合は、設置スペースが必要になります。開閉の可動範囲や周囲の物などを考慮したうえで、設置場所を決めなければいけません。

近年は、都会のような場所では狭小地の住宅が増えてきています。かつては60～70坪の土地の戸建て住宅が多かったようですが、最近では50～60坪のものが増えてきているそうです。限られた敷地面積のなかでどのように門扉を設置するか検討する必要があるでしょう。

設置や修理のコストが発生する

当たり前ですが、門扉を設置するにはそれなりのコストがかかります。また、取り付けて終わり、というわけにはいきません。外に設置したままの門扉は、雨風の影響によって傷みやすいうえに、経年劣化して損傷しやすい状態になります。そのため、設置から数か月〜数年でメンテナンスや修理が必要になるケースがほとんどです。

門扉の設置にかかる費用相場や工期

先ほども触れましたが、門扉にはさまざまな種類があります。以下は主な種類の施工費用相場です。

門扉のタイプ	施工費用相場
片開き	3～20万円
両開き	5～30万円
引き戸	10～30万円
親子開き	5～20万円
アコーディオン式	5～20万円
跳ね上げ式	15〜40万

素材や大きさによっても価格は変動があるので、注意が必要です。

また、門扉のリフォームにかかる工期は、修理や新設によって異なります。

■修理にかかる工期：1日程度

■設置にかかる工期：約1〜5日

門扉の鍵や錠が故障してしまった場合の修理は、基本的に国内メーカー品であれば簡単に修理可能です。

防犯性を高めたいなら性能の高い鍵への交換もおすすめ

門扉の設置は防犯上非常に効果的ですが、「やはり費用が気になるから、もう少しコストのかからないことから始めたい」という方もいらっしゃると思います。そんな時は、別の防犯対策からでも始めてみると良いでしょう。

もっともおすすめは「防犯性の高い鍵へ交換」することです。

空き巣や窃盗犯はできるだけ短時間で犯行を実施することを考えているため、犯行に時間がかかる家を選ばない傾向にあります。そのため、防犯性の高い鍵に交換すればそれだけ犯行をしにくくなるということですので、犯行を諦める確率も高まるでしょう。

おすすめは「ディンプルキー」です。ディンプルキーは、鍵の表面に深さや大きさがさまざまな丸いくぼみがたくさんついており、とても複雑な構造になっています。防犯性が高く、解錠には高度な技術が必要となります。

また、鍵を頻繁に失くしてしまうというひとは、「キーレス式」もおすすめです。キーレスとは「鍵穴なしで操作出来る鍵」のことです。暗証番号式や生体認証式などを選べば、物理的な鍵を持つことがないので鍵を紛失してしまうことがないです。カード式であっても従来の鍵に比べて薄く、簡単に持ち歩けるので紛失しにくいでしょう。また、鍵穴がないためピッキング対策になり、利便性と防犯性の両方を高められます。

関連記事▼

【種類一覧】鍵の種類を徹底解説！おすすめの鍵や交換の方法もあわせて紹介

業者に依頼した際の料金相場

鍵の交換を業者に依頼する際には、かかる料金の相場を把握しておきましょう。ただし、鍵の種類や作業の内容によって料金には変動があるので注意が必要です。

交換内容	相場料金
ピンシリンダー錠	15,000円～25,000円
ディンプルシリンダー錠	30,000円～50,000円
電子錠	30,000円～150,000円

※出張料金含む

鍵のことなら『鍵のナンバーワンロック24』におまかせ

「すぐに鍵の交換をしたいけど、どこに依頼すればいいの？」という際は、「鍵のナンバーワンロック24」がおすすめです。

これまで鍵のナンバーワンロック24では、トータル50万件以上の依頼に対応してきました。顧客企業様は400社以上、年間対応件数は5万件を超えています。

また、鍵のナンバーワンロック24の作業スタッフは当社規定の錠前認定技師のみ在籍しており、資格を持ったスタッフが対応しています。技術力の高いスタッフを手配させていただき、お悩みやご要望をお伺いしたうえで、最適な鍵交換をご案内させていただきます。

鍵に関するトラブルやお困りごとは、ぜひ弊社にご連絡ください。

関連記事▼

マンションや戸建て【鍵を交換（修理）したい】

防犯性を高める門扉選びのポイント

門扉を設置する際、「より防犯性を高めたい」という方はいくつかポイントを抑えることが重要です。ここからは防犯性を高める門扉選びのポイントを紹介します。

乗り越えられない高さの門扉

侵入者に「侵入に時間がかかりそうだ」と思わせるためには、容易に乗り越えられない高さのあるものを選ぶのがおすすめです。

ただ、高さがあると侵入者が姿を隠しやすいという懸念点もあります。そのため、格子になっているタイプやスリットタイプなどの見通しのよいものを取り付けるとよいでしょう。

施錠できるタイプ

施錠のできるタイプもおすすめです。解錠するためには時間をかける必要があり、侵入に時間がかかることで抑止効果を高められます。

門扉の鍵には、一般的なシリンダー錠の他にも、リモコンやカードなどをキーにして施解錠するものもあります。玄関前の門扉の場合、鍵の施解錠がめんどくさいというケースもあるかもしれません。普段あまり通らない所にはシリンダー錠を、玄関前にはカードキーをといったように、使用用途に合わせて種類を決めるようにしましょう。

まとめ

本記事では、門扉は防犯に効果があるのか、門扉の種類やメリット・デメリットについて解説しました。

門扉は敷地や建物の境界線に設置されるため、防犯性能を高めることにもつながります。境界を明確にすることで、侵入を企んでいる不審者に「入りにくそう」という心理的な抵抗感を与えることができます。

ただ、設置にはスペースが必要となったり、設置・修理のコストが必要となったりします。これから戸建てを建てる人やエクステリアを検討したい人は、自宅のスペースやかけられるコストを考慮したうえで検討するようにしましょう。

もし、「コストが高いから難しい」と思われる方は、別の防犯対策からでも始めてみると良いでしょう。もっともおすすめは「防犯性の高い鍵へ交換」することです。防犯性の高い鍵に交換すれば犯行をしにくくなるということですので、空き巣が犯行を諦める確率も高まります。

鍵のナンバーワン ロック24は、迅速な鍵のトラブル解決を提供しております。24時間365日の対応・正確な見積もり・信頼性のあるご対応で安心安全にご対応させていただきます。鍵に関するトラブルやお困りごとは、ぜひ弊社にご連絡ください。