徘徊とは、認知症の「周辺症状」という症状の一つで、自宅から外に出てしまってあても無くうろうろ出歩いてしまう行動のことです。徘徊による行方不明高齢者の数は年々増加傾向にあり、非常に危険です。また、知らないうちに家から出てしまった際は、家族全員で捜索したり、警察に行方不明者として捜索してもらったりする必要があるでしょう。
徘徊してしまうご家族の安全を守るためには、徘徊防止用の鍵を設置するのがおすすめです。鍵は外からの防犯のためだけでなく、中からのアクセスも制限できるため、高齢者の徘徊対策として非常に重要になってきます。
本記事では、徘徊防止には適切な鍵の設置が重要な理由や認知症の高齢者が徘徊をしてしまう理由、防止におすすめの鍵などについて解説します。
目次
徘徊防止には適切な鍵の設置が重要
認知症の高齢者の徘徊は、家族にとって深刻な悩みです。警察庁の調査結果では、令和5年度の行方不明者90,144人中19,039人が認知症が原因で行方不明になっているとデータが出されています。
徘徊は、認知症の「周辺症状」という症状の一つです。記憶障害や理解力・判断力が低下したり、自分がどこにいるかなど基本的な状況を把握できなくなったりする「見当認識障害」を引き起こすため、徘徊してしまいます。特に深夜におこなうケースが多く、夜中に出回ってしまうことで以下のような最悪のケースが起こる場合もあります。
■行方不明になる
■交通事故にあってしまう
■川や池で溺れてしまう
命に関わる事故や事件に遭うのを避けるためにも、防止には適切な鍵の設置が重要といえるでしょう。
認知症の高齢者が徘徊をしてしまう理由
徘徊は、認知症の「周辺症状」という症状から引き起こされますが、すべての認知症の方がそうではありません。ここからは徘徊を起こしてしまう理由について解説します。
不安やストレス
認知症を抱えている人は、さまざまな不安やストレスを抱えています。人間は誰しも不安やストレスを抱えますが、認知症の人は感じる不安やストレスが通常の人より強い傾向にあるのです。
不安やストレスの原因はさまざまです。自分がどこにいるかわからない、周りの人から見られている感覚がある、家族や知人の顔が認識できないなど多くの原因があります。これらによって不安やストレスを感じた際にじっとできなくなり、徘徊を始めてしまうのです。
行動した目的を忘れてしまう
徘徊は、適当にあちこちをウロウロしているような印象がありますが、認知症の方にとっては目的のないものではありません。家に帰る、何かを買いに行く、といった意図や目的をもっています。しかし、外に出ると目的を忘れてしまい、さらに道も忘れてしまって迷いながら歩き続けることになるのです。
これは記憶障害と見当識障害のループが組み合わさった結果と考えられています。この状態のまま1人で外に出ると交通事故や行方不明など大きな事件につながるおそれもあるので、迅速に防止対策を考えることが必要です。
自宅を認識できない
認知症になると、自分の住んでいる場所を自宅と認識できなくなる場合があります。自宅のなかにいるのに人のお家にお邪魔していると感じ、「自宅に帰らないと」と思って徘徊を始めてしまうケースもあるのです。認知症の方は環境の変化にかなり敏感なので、今までと変わらない環境を整えてあげることが重要となります。
徘徊の対策をおこなうべき場所
認知症の方は、家族をわざと困らせようとして徘徊しているわけではありません。症状や不安・ストレスによって、いつの間にかおこなってしまうことが多いです。それらを防ぐためには、適切な対策をおこなう必要があります。ここからは対策をおこなうべき場所について解説します。
玄関
一番対策をするべき場所は玄関です。認知症になったとしても過去の経験から玄関から外に行けるということは分かっているので、徘徊する際も玄関から出るケースが一番多いです。「いつもきちんと鍵を閉めているから大丈夫」と思われるかもしれませんが、通常の鍵だけでは外に出てしまう可能性が高いので、別の鍵と組み合わせるのがおすすめです。
勝手口
以前から勝手口を利用して出入りしていた場合、過去の習慣から勝手口から出るケースも想定できます。勝手口から出てしまって外に出た目的を忘れ、そのまま徘徊するおそれもあるでしょう。玄関に比べると利用することは少ないかもしれませんが、玄関同様に対策をおこないましょう。
徘徊防止におすすめの鍵
徘徊防止用の鍵にはさまざまな種類があります。鍵の仕組みや管理の仕方を把握し、家族や介護者に合ったものを選ぶのがよいでしょう。おすすめは以下の通りです。
■両面シリンダー
■キーレックス
■空転モード付きのサムターン
それぞれ詳しく紹介します。
両面シリンダー
両面シリンダーとは、ドアの内・外に鍵穴があるシリンダーです。
一般的には、外側に鍵穴・内側にサムターンがついています。両面シリンダーの場合は内・外の両方に鍵穴がついていて、両方とも鍵で解錠する必要があります。認知症の人が鍵を持たない限り勝手に開けることができなくなるため、徘徊防止になります。
キーレックス
キーレックスとは、「メカニカルキーレス錠」と呼ばれるもので、電池・電気がいらないキーレス錠です。あらかじめ登録した暗証番号を押すことで、錠前内部にあるデッドボルトが作動して施錠・解錠が可能になっています。一般的なキーレス錠のデメリットである「停電・電池切れしてしまう」「カード・スマホ持ち出し忘れによる締め出し」といった心配がありません。また、キーレックスにはほとんどの機種にオートロック機能が備わっています。扉を閉めると自動的に施錠を行うため、鍵の閉め忘れ対策に効果的です。
多くの介護施設などにも導入されており、徘徊防止に大きく役立ちます。
空転モード付きのサムターン
回した時に空転するかを切り替えできる製品です。空転モードに切り替えて鍵をかけておけば、サムターンを回しても空回りして解錠できません。現在自宅についている錠前の種類によっては、サムターンのみを空転モード付きの製品に交換することも可能です。
鍵に関するご相談は『鍵のナンバーワンロック24』がおすすめ
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徘徊防止の鍵交換は介護保険が適用されることがある
「対策のために鍵の交換はしたいけど費用が高くつくのでは?」と思われる方も多いと思いますが、徘徊防止の鍵交換は介護保険が適用されることがあります。
鍵の設置が介護における住宅の改修範囲と認められれば介護保険が適用できる場合があります。もし適用ができた場合、上限20万円までの工事に対して、費用の9割を負担してもらえることになります。
ただし、介護保険制度の恩恵を受けるためには、介護が必要であることを申請し、要介護認定を受けなければいけません。認定を受ける場合は時間を要する可能性が高いので、利用を検討している方は、正式な診断を受けると同時に申請しておくのがおすすめです。
また、申請はケアマネージャーに依頼する必要があるため、実施をおこなう前にケアマネージャーに相談してください。
鍵以外にできる徘徊防止策
まず実施できる対策として鍵の設置・交換がありますが、それ以外にもさまざまな対策があります。鍵以外の対策も組み合わせて徘徊を防ぎましょう。
■GPSの活用
■人感センサーの設置
■警備会社の見守りサービスを利用する
■窓の対策もおこなっておく
それぞれ詳しく解説します。
GPSの活用
GPS(グローバル・ポジショニング・システム)とは、人工衛星から発信される電波を受信して現在地や時刻などを特定するシステムです。最近では、ほぼすべての携帯電話やスマートフォンに搭載されています。
徘徊の防止にはスマートタグがおすすめです。スマートタグは通信機能を備えた小型のデバイスで、アプリと連携させることで位置情報を表示してくれます。ただし、当然のことながら所持していなければなんの効果もないので、本人がよく着る服やつけているキーホルダーなどにつけて万が一の時に備えましょう。
最近では靴にGPSがついているものや腕時計タイプなどもあるので、さまざまな状況に備えて適しているものを活用しましょう。
人感センサーの設置
あらかじめ玄関や勝手口に人感センサーをつけておくのもおすすめです。人感センサーとは、赤外線や可視光などを用いて人の存在を感知する機能や機器です。センサーが検知した情報を基に、つながった機器の作動をコントロールします。例をあげるとすると自動ドアがわかりやすいでしょう。
玄関ドアが開いた場合に、音の発生やフラッシュなどが起きるようにしておくことで徘徊を未然に防ぐことができます。
警備会社の見守りサービスを利用する
他の対策に比べるとコストはかかってしまいますが、警備会社の見守りサービスもおすすめです。警備会社の見守りサービスは、高齢者や家族の生活状況・安否を確認してくれるサービスです。センサーやカメラなどの機器を設置して対象者を見守ってくれて、異常を検知した場合、警備員が駆けつけたり、家族へ通報したりしてくれます。
代表的な会社は「SECOM(セコム)」「ALSOK(アルソック)」「セントラル警備保障(CSP)」などです。認知症高齢者を見守る家族の負担を減らしつつ、万一のときの不安を解消できるので安心です。
窓の対策もおこなっておく
徘徊防止のために意外と見過ごされがちなのが窓です。徘徊する高齢者のなかには、窓を開けて外に出てしまうというケースもあり、クレセント錠だけでは不十分であることが明らかになっています。
そもそもクレセント錠は防犯のためのものではないため簡単に開けられます。窓の内側か外側に物理的な鍵で施錠できる補助錠を取り付けて対策しましょう。クレセント錠を解錠してもサッシが開かないようにすることができるので徘徊防止に役立ちます。
徘徊防止をおこなう際に注意しなければいけないこと
さまざまな防止策をおこなうのは必要なことですが、徘徊防止をおこなう際には「監禁」にならないように注意しなければいけません。
犯罪としての「逮捕・監禁罪」は刑法220条に規定されており、「一定の場所からの脱出を困難にして不法に移動の自由を奪うこと」が監禁罪に相当します。そのため、部屋に閉じ込めるのがたとえ本人の状況を考えたうえでの行動だとしても、同意がないうえで閉じ込めてしまうと監禁や虐待となってしまうおそれもあるのです。
鍵の設置をおこなう前に、当人と話し合って「なぜ鍵をつけるのか」を理解してもらうようにしましょう。なかには自由に過ごしたいと考える方も多いため、「家族が就寝・外出をする場合のみ」「夜間の面倒が見切れない時のみ」など、本人の意思も尊重しながら話し合いをするのがよいです。過去に介護業者が鍵による閉じ込めで事業停止処分を受けている事例もあるので、合意なしに鍵をかけるのは避けましょう。
まとめ
本記事では、徘徊防止には適切な鍵の設置が重要な理由や認知症の高齢者が徘徊をしてしまう理由、徘徊防止におすすめの鍵などについて解説しました。
徘徊してしまうご家族の安全を守るためには、徘徊防止用の鍵を設置するのがおすすめです。鍵は外からの防犯のためだけでなく、中からのアクセスも制限することが出来るため、高齢者の徘徊対策として非常に重要になってきます。命に関わる事故や事件に遭ってしまうことを避けるためにも、適切な対処をおこないましょう。
「認知症の家族の安心を守るために、徘徊防止の鍵を設置したい」とお考えの方は、ぜひ鍵のナンバーワンロック24におまかせください。鍵のナンバーワンロック24は、24時間365日の対応・正確な見積もり・信頼性のあるご対応で安心安全にご対応させていただきます。
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Q
契約者では無いが、鍵を開けて欲しいのですが出来ますか?
対象物件と身分証明との確認が出来ない場合は原則ご対応出来ません。
但し、安否確認など事件性を伴う場合は警察官の方にもご協力頂き対応させて頂く場合もございます。 -
Q
持ち家では無いのですが、俳諧防止を取り付ける事は出来ますか?
難しいお悩みだとい思います。一般的に賃貸物件の場合で鍵を増設する事などは、【オーナー様】【管理会社様】の許可なく作業は行えません。
まずは建物の管理者様への確認を行ってください。
錠前によっては交換対応で同様の効果が見込める商品もございます。
ご不明な場合はまず、お写真などで確認させて頂ければお応えいたします。 -
Q
家族分も含めて複数本数の鍵が欲しいのですが、鍵は何本付きですか?
シリンダー(鍵穴)1つに対し3本付きが一般的な本数です。
上下同一交換の場合など、標準で5~6本付きの商品もございます。
合鍵の追加しやすさなども含めて使用に最適をご案内させて頂きます。 -
Q
鍵の種類は選べますか?
在庫は豊富にご用意しております。
お悩みに合わせて1番をスタッフがご案内致します。 -
Q
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可能な場合もありますが状態に依存する為、拝見させて頂いての判断が必要となります。
お電話や画像でお答えする事も難しい場合があります。
折れた原因次第では交換をお勧めさせて頂いております。

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