ピッキングは、鍵穴に特殊な工具を入れて解錠する空き巣の手口のひとつです。誰でもピッキングの練習ができてしまう練習用のキットも売られており、容易に住宅へ侵入することができるおそろしい手段です。

ピッキングは防犯性の低い鍵が狙われることが多く、「特にあまり考えずに鍵をつけている」「古い鍵をつけている」といった方は、被害に遭う可能性が高いので注意が必要です。そのため、早急に対策するのがよいでしょう。

本記事では、ピッキングの概要やトラブルを防ぐ方法、防犯性の高い鍵について解説します。

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ピッキングとは

ピッキングとは、鍵を使わず解錠する技術のことです。特別な工具を使うことで、合い鍵を使わず解錠できます。

本来は、鍵の業者が顧客のトラブル解決のために使う技術ですが、その技術が広まってしまったことで不法侵入のような犯罪にも使われるようになってしまいました。今では練習用のキットも売られているほどです。素人でも練習さえすればできるようになってしまうので、初めて空き巣をおこなうような人物も使用する手口となっているのです。

ピッキングで開けられてしまった場合、ドアにはわかりやすい破損がありません。高いスキルを悪用している人だと、不正に開錠した痕跡をほぼ残さないことも可能です。そのため帰宅時に、空き巣に入られたことに気づけないケースもあるでしょう。「何気なく自宅に帰ってきて、扉を開けたら中が荒らされていた」というのは非常にショックなので、日頃から対策をとっておくことが大切です。

ピッキングを防ぐ3つの方法

被害を防ぐためには、日頃から適切な対処を行うことが重要となります。ここからは、ピッキングを防ぐ効果的な3つの方法を解説します。

防犯性の高い鍵に交換

空き巣はできるだけ短時間で犯行を実施することを考えているため、侵入に時間がかかる家を選ばない傾向にあります。時間がかかってしまうと、犯行が目撃されてしまったり、通報されて捕まったりするリスクが高くなるためです。鍵開けに５分以上で約7割、10分以上で約9割が侵入を諦めるというデータがあります。そのため、防犯性の高い鍵に交換すればそれだけ犯行をしにくくなるということですので、犯行を諦める確率も高まるでしょう。

鍵交換は、持ち家であればそれほど問題なく実施することができます。一方、賃貸住宅に住んでいる場合、借主が勝手に鍵を変えることはできません。管理会社や大家に相談や依頼をする必要があるので注意してください。

二重鍵を設置する

二重鍵とは、1つのドアに2つ鍵をかけることです。「ダブルロック」と呼ばれることもあります。

通常建物のドアは、1つのドアにつき最低一つの鍵が付いています。以前まで、同時に２つ以上の鍵を設置するようなケースは、かなり高いセキュリティ性を求められる場所に限られていました。しかし、平成後期にかけて、一般家庭の防犯用としてもダブルロックが推奨されるようになり、今では警察や国土交通省なども推奨するほどになっています。玄関に鍵が2個付いていれば時間がかかってしまうと見ただけで分かり、犯罪を抑止することができるでしょう。

ドアチェーンをかける

ドアチェーンとは、玄関に取り付ける鎖のことです。内側から取り付けられているものでそこまで長い物は使われません。扉の開放角度を制限させる物で、ドアチェーンの長さまでしか開けることができないようになります。そのため、万が一ピッキングされたとしても、チェーンでドアのこじ開けを防げます。ドアチェーンをかけておけば、鍵にプラスアルファの効力があります。

自分で鍵交換はできる？

防犯性の低い鍵を設置している場合、鍵の交換をすることも効果的な対策です。しかし、「業者に頼んでお金をかけたくないから自分で済ませたい」と考える人もいらっしゃると思います。

結論から言うと、自分でも鍵交換をすることが可能です。ただし、知識やスキルがないと当然難しいです。もし知識やスキルがない状態で取り付けられたとしても、その取り付け方が正しいのかを判断できません。自分ではできたと思っていても、正しく設置できておらず、防犯の役割を果たせていないおそれもあります。不安定な鍵だと、なおさら被害を受ける可能性が高まってしまうかもしれません。

鍵交換を専門業者に依頼した方が良い理由

鍵交換は自分でもおこなえますが、専門的な知識やスキルが必要となるため、専門業者に依頼するのがもっともよいでしょう。プロとしてしっかり対応してくれるので、安心して任せることができます。

自分で修理・交換をする場合、あまり知識やスキルがない人だと不安を持ちながら実施することになってしまいます。せっかく作業をおこなっても、作業が正しくなければ最悪の場合修復不可能となって、状況が悪化してしまうといったケースも少なくありません。

専門の業者は、鍵に関しての知識や技術を身に着けているため、失敗のリスクが少なく修理をおこなってくれます。鍵に関する様々な問題を解決してくれるプロなので、安心して依頼ができるでしょう。

ピッキングされにくい鍵とは？

防犯性の高い鍵への交換は効果が高いですが、鍵の種類は豊富なため「どれを選べばいいの？」と悩んでしまう人も多いでしょう。ここからはおすすめの防犯性の高い鍵を紹介します。

■ディンプルキー

■ロータリーディスクシリンダー

ディンプルキー

代表的なのがディンプルキーです。鍵の表面に丸いくぼみがたくさんついており、両面使うことができます。くぼみは深さや大きさが様々で、とても複雑な構造になっているため防犯性が高いです。ディンプルキーであってもピッキングが不可能なわけではないですが、解錠には高度な技術が必要となり、かなりの時間も要するでしょう。

ただし、防犯性が高い分、鍵の複製は特殊な機器や技術を有しているところでしかおこなえない可能性があります。そのため、スペアキーを作りにくいという不便さもあります。

ロータリーディスクシリンダー

ロータリーディスクシリンダーとは、ディスクシリンダーがさらに進化したものです。ディスクシリンダーとほぼ同じ構造ですが、タンブラーの構造はより防犯性を高めており、ピッキングに対応した後継の鍵です。

鍵の見た目はディスクシリンダーとあまり変わらず、「両方の側面がギザギザしている」タイプです。鍵を差し込むとピンの凹凸が正しくそろったときに、タンブラーが回転し解錠されます。異なる鍵やピックなどを差した場合に、「ロッキングバー」と呼ばれるタンブラーがロックされるパーツが搭載されており、よりピッキングに強い構造をしています。

鍵交換は『鍵のナンバーワンロック24』がおすすめの理由

防犯の機能を高めて自分や家族を守ることが重要だからこそ、鍵交換は安心して任せられる業者に頼みたいものです。そんな際におすすめなのが、鍵のナンバーワンロック24です。お客様のご要望をお伺いして、最適な鍵交換を提案・作業を実施します。ここからは、鍵のナンバーワンロック24がおすすめの理由について解説します。

当社規定の錠前認定技師がご対応

弊社のスタッフは、当社規定の錠前認定技師のみ在籍しており、しっかりと資格を持ったスタッフがご対応をさせていただいております。お客様に技術力の高いスタッフを手配させていただくので、お客様のお悩みやご要望をお伺いしたうえで、最適な鍵交換を提案させていただくことが可能です。

正確な見積もり・安心の料金

弊社は知識と技術を兼ね備えたプロのスタッフが、鍵の種類や状況に応じて適切な料金を算出させていただきます。料金の内訳から料金の根拠まで丁寧に説明いたしますので、お客様に納得していただいたうえで交換をおこなわせていただきます。お客様に安心してご依頼いただけるような価格設定にしておりますので、安心してご相談ください。

顧客企業400社以上の豊富な実績

これまで弊社では、トータル50万件以上（過去11年分の当社実績）の依頼に対応してきました。顧客企業様は400社以上、年間対応件数は5万件（過去11年分の当社実績）を超えています。実績が豊富なスタッフたちなので、どのような鍵のトラブルでも迅速にご対応させていただきます。交換に関しての提案や交換後のメンテナンスなどに関しても、蓄積されたノウハウから丁寧にご説明をさせていただきます、

鍵交換のアフター保証あり

鍵のナンバーワンロック24は、交換施工後、3か月のアフター保証をお付けしております。万が一不具合やお困りごとなどが起きてもアフターケアもしっかり対応いたしますので、ご安心ください。

ピッキング以外にも気をつけるべき不正解錠

不法侵入をおこなう犯罪者は、ピッキングだけではなく多種にわたる方法で不法に侵入を試みています。どのような方法があるのか理解し、悪質な手口への対処法をとっておく必要があるでしょう。ここからは、ピッキング以外にも気をつけるべき悪質な手口について紹介します。

バンピング

バンピングとは、バンプキー（＝不正開錠のために特殊加工された子鍵）と呼ばれる工具を鍵穴に差し込み、衝撃を加えることによって開錠する方法です。バンピングは開錠された痕跡がほとんど残らないため、実際には故意に開錠されたものであっても鍵のかけ忘れではないかと錯覚する人が多いようです。そのため、実際に侵入されても手口を特定する事が難しい悪質な手法となっています。

ただ、バンプキーは、鍵穴内部の障害物がピン形状のシリンダーしか開けられない・バンプキーが対応している鍵しか開けられないという欠点を持っています。ピッキングの場合、専用ツールがあればどんなシリンダーでも開けることが可能ですが、バンピングでは開けたい鍵のメーカーやタイプごとに専用のバンプキーを用意しないといけません。

バンプキーさえあれば簡単におこなうことができてしまいますがm日本国内で使用されている錠前メーカーだけでも30社以上あるうえに、一般の住宅で使用されている50種類以上の鍵に対応する必要があるので、犯罪で使用されることはあまりないでしょう。そのため、日本国内でも発生件数はそれほど多くありません。

サムターン回し

サムターンとはドアの内側についている、水平な形をしたつまみです。つまみを90度回転して水平や垂直にすることで、解錠・施錠を行います。このサムターンを外から強引に回転させて、開ける方法をサムターン回しといいます。サムターンは触れれば開けられるため、物理的に届けば外からでも解錠できてしまいます。

犯罪者がこの手法を使う際、ドアの外側から何らかの方法でサムターンを回そうとします。例えば、以下のような場所から工具を無理やり入れて、回そうとする傾向が多いです。

■ドアポスト（郵便受け）を利用

■ドア近くの窓ガラスを壊す

■ドアスコープやドアノブを壊す

■電動ドリルでドアに穴をあける

対策としては、専用のカバーを取り付ける事が有効です。カバーはプラスチックやアクリル材質でできており、サムターンの周りを覆ってくれます。工具を無理に入れこんでもガードされるため、スムーズに回すことができません。また、侵入経路となるドアスコープや郵便受けも外れないように調整・強化することも大切です。破壊されないように事前にチェックしておきましょう。

ガラス破り

玄関からの侵入方法ではないですが、窓ガラスの鍵付近を割ったり、穴を開けて窓の鍵を開けて侵入をしたりする方法もあります。工具で叩いて窓ガラスを破る「打ち破り」や、ライターやバーナーなどでガラスを熱して温度を上げ、冷却スプレーや水をかけるなどで急激に冷やして割る「焼き破り」などの手口を使って破ります。特に、焼き破りは火で窓ガラスを熱するだけなので、特別な技術は必要ありません。そのため誰でも比較的簡単にできてしまい、初めて空き巣をおこなうような人物も使用する手口となっているのです。

対策としては、防犯ガラスや防犯フィルムを活用するのがおすすめです。特に防犯ガラスは割れにくく加工したガラスで、2枚のガラスの間に圧着した中間膜の持つ耐貫通性により、容易に割ったり、穴をあけたりすることは難しいです。たとえ割れてしまっても、貫通を防いでくれるので侵入防止にも効果的といえるでしょう。

まとめ

本記事では、ピッキングの概要やトラブルを防ぐ方法、防犯性の高い鍵について解説しました。ピッキングは、鍵穴に特殊な工具を入れて解錠する空き巣の手口のひとつです。防犯性の低い鍵が狙われることが多いので、もし現状の鍵に不安がある方は早急に対策するのがよいでしょう。交換には専門的な知識やスキルが必要となるため、専門業者に依頼するのがもっともおすすめです。

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